Wednesday, June 07, 2006

弱い握手

滅多に握手などしない。

ここ1年で恐らく3,4回ほどしかしなかったろう。

その中に、弱い握手のかたが何人かいて、

その身を案じたりもしていた。


うまく言葉が見つからない。


しかし音はあくまでアグレッシブで、ひたすら求道的なまでに強く、揺さぶるように、囁くようにひびき、

その音があの弱い手から紡ぎだされていたその、余程の気力と、

意思と、


うまく言葉が見つからない。

何かとても、極端な世界を行き来しているな。
ああいうかたがたにとってみれば、私など微温湯暮らしの何も残らない人生の上を唯ふらふらと、歩んでいるだけのように見えるんだろう。それは感じていた。

しかしこれほど実感として感じたことはない。

もう個人的に人生のクリティカルな判断を色々と下し始めている、私にとってこの邂逅は少しの間だったけれど、

忘れられぬ感慨とともに、

己の生き様を見直す重いきっかけをくれた。

それがもうあれきり遂に聴けなかった私への、あのひとからの最後のプレゼントだったのか。


うまくまとまらない。こんな時間に、こんなニュースを、しかも間接的に知るというのは、とても重く、悲しい。素直に悲しい。

しかし悲しんで呉れるな、と言うだろう。

遺されたものをもう一度聴こう。


それが一番の。。