前も書いたことだが、ちょっとホラーの手法ということを考えさせられた。「悪魔の棲む家」がリメイク公開される。壁から血がどばーと流れたり、ガラスが割れたりといたって騒々しい内容のホラー映画だ。しかし本当の恐怖というのはそういう物理的な畳み掛けで煽られるものなのだろうか。番宣を見ながら、いや、こんなのより、たとえば一晩中まったくの無音状態で、しかし夜中の0時ぴったりに必ず
ことり。
と音がする。それだけ。しかしそれだけのもののほうがよほど、恐怖ではないかと思う。ジャパニーズホラー好きにはそんなの当然だろと言われそうなことだが、改めて70年代後半西欧ホラーからスプラッタにいたる流れを思い起こすに、寧ろ騒々しいのは賑やかで楽しいものなんだよなあ、と(特にバタリアンやクリープショウあたりのスプラッタになるとブラックコメディだ)思った。
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