Friday, February 03, 2006
八兵衛は夜泣く
中沢新一さんのディープ東京本を感傷的になぞった深夜番組(録画)を見ていたら、古い東京が懐かしくなって何気に手近にあった「東京オリンピック直前の東京」写真集を手に取った。旧軍時代の施設や今は無い戦前建築の崩壊寸前な写真など貴重なんだけど、その中になんとまあ八兵衛の夜泣き石の写真が載っているではないか(詳しくは本サイトのどっかに書いた)。キリシタン遺跡として壊滅した(詳しくは本サイトの江戸東京コラムに書いた)元和キリシタン受難記念碑(碑自体はこの写真集の出版すぐ前に作られた新しいもので、今は上智かなんかに移設してあるらしい)の写真もある。夜泣き石のほうは戦前に比べ明らかに小さくなっているけど(向かって左側の三角石)どうやらこの感じだと今割れた状態で散置されてる石のどれかに相当する石があったように思う。毎日新聞社「写真東京風土記」田中雅夫編昭和39年12月20日発行、最後のページに抽象画が鉛筆でかいてある。子供のころラクガキしたらしい。昔からラクガキばっかな子だったんだなあおれ。
ああ風が鳴る、夜が泣く。裏の家が途絶えて空き地になったら風が吹くたび部屋が揺れるようになった。宮沢賢治の夜だ。
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